

本ページは伊予鉄商事様の視察編インタビューに続いて第2弾の導入編となります。第1弾の視察編をまだご覧になっていない方は、下記のリンクからご覧ください。


石山様:私どもは、1960年に創業した伊予鉄グループの事業会社です。愛媛の玄関口である松山空港・高速道路サービスエリア・松山観光港などの「陸海空」の要所で売店や飲食店を展開しているほか、伊予鉄髙島屋の社員食堂や愛媛県立中央病院内のレストランやコンビニ、イタリアンレストラン「SALVATORE CUOMO & BAR松山」の運営に至るまで、15に及ぶ店舗で149名(※)の従業員が日々おもてなしをさせていただいています。

現在は、インドネシア人の6名が働いてくれていますが、2期生として新たに6名を迎え、計12名のインドネシア人を雇用します。
※2026年3月現在
外国人採用に本格的に踏み込んだ理由について教えてください
石山様:一つは、外食の労働人口不足の解消という狙いがあります。コロナ禍以降も影響が重なり、店舗によって人手のバラつきが生じていたため、充足できている店舗からの応援などで助け合いながら運営をしていました。
八木様:募集をかけても望む人財がこない、これからを担ってくれる人財がいなかったということも大きいと思います。あの当時は、飲食業界での料理人といえば神様みたいなもので、良くも悪くも古い体質に依存せざるを得ない状況だったんですね。このあたりの話は、本当にプロジェクトXに書けるんじゃないかっていう(笑)
一同:(笑)
石山様:我々の事業は公共性の高い施設が多く、365日営業していますので、そうした人手不足の背景から脱却するとともに、従業員の満足意識を向上させるためにも「働き方改革」に取り組む必要があると考えておりまして、これらを実現するためにも外国人の雇用は必要だろうと思いました。
特に地方においての外食産業への日本人求職者の数はどんどん減少してきていると感じておりますので、事業継続を行う上で外国人の採用は必要不可欠です。また、当社がおこなう観光地施設においても他国のニーズを踏まえた飲食メニューづくりというのも将来的には必要になると感じているため、こうした背景がやはり外国人を採用する動機になります。
外国人雇用でインドネシアを選んだ理由について教えてください

石山様:今までも自主応募にて外国人労働者を雇用してきた経緯があります。しかし、今回は特定技能による採用であり、私にとっても初めての制度でしたので、関係先企業に事前リサーチを実施したんです。
そうすると、食品製造メーカーさんなんかはこれまでにベトナム・中国などの色々な外国人の方を受け入れているんですよね。そういった経験のある企業さんが、みなさん口を揃えて「インドネシアがいいよ」と言うんです。時代の流れも当然あるでしょうが、インドネシア人は勤勉で真面目で礼儀正しい人が多く、家族を支えるという強い動機もあり、チームワークを大切にするという文化が日本人の感覚に合うと。
こうした背景があるなら日本人スタッフとも良好な関係を築きやすいだろうと考え、私としてはインドネシアを選ぶことに迷いはありませんでした。
外国人採用でジャパンネシアを選んだ理由について教えてください

八木様:ジャパンネシアさんを含めて3から4社とお話をさせていただきました。まずは、コスト面において他社よりもリーズナブルだったこともありますし、一番親身になって相談に乗っていただけたのが御社だったと記憶しています。サポート力が他社と違い飛びぬけてましたし、外国人との密度を一番濃く感じることができたので、依頼する側から見れば安心感がありました。
事前にジャパンネシアさんから導入している「夢とありがとう」様へお話を伺いにいけたことも参考になりました。当社もいろいろな不安点を解消できましたし、問題が起こった際でもすばやくご対応していただけるだろうなと。
石山様:外国人採用は初めてのことなので、まずはご紹介していただける企業というよりもジャパンネシアの上田さん自身が非常に信頼できる人だと感じていました。仲介していただける企業の人となりはかなり大きなポイントだと思います。
伊予鉄商事さんは受け入れが決まってからの事前準備がすごかった印象があります
八木様:そうですね、今回のインドネシア人採用をするにあたり、当社の役員が直接インドネシアへ赴いたということが会社全体の士気向上に繋がっていました。特に、わたしのような中間管理職は、会社での上層部と現場間の橋渡しの役を担いますので、しっかり内容を理解しなきゃいけない。インドネシアの方たちが来る前から、現場にはガンガン落とし込んでいましたし、視察で共有された情報を参考に、受け入れ前の準備を進めていました。今思えば、お客様をお出迎えしても遜色ないくらいの準備をしてきましたので、少しやりすぎたかなと思います。

石山様:やはり、当社に安心して来ていただきたいし、本当にインドネシアの方たちのような熱い人財を求めていましたから。日本人だと万が一退職しても次に行くところがあるのでしょうが、インドネシアの方たちだとそれもなかなか難しいですよね。遠いところからくる彼らにとって伊予鉄商事が合わない会社だと寂しいなっていう。
八木様:面接を見てから、ジャパンネシアさんが相当振るいにかけているというのは伝わっていましたので、我々からするとエリートが来るという感覚なんですよね。だから受け入れまでの準備期間で、現場のメンタル面は相当強くなりました。
外国人採用をするにあたり不安の声はありましたか?
石山様:逆の心配はあったと思いますね。外国人がどうのというより当社がしっかりと教えてあげれるのかどうか。
八木様:たしかに我々でちゃんと教えれるのかみたいな不安は現場にもあったと思います。面接で、すっごい真面目で優秀なことが分かっていたので余計に大丈夫かみたいな。この不安は今でも一緒です。
伊予鉄商事で働くことで、本人の一番望む未来に向けて進めていけるのか、どう進めさせることができるのかについて現場の社員ともよく話しています。やはり、不安もありますがそれ以上に期待しているんですよね。今の方たちが育つことを。

実際にインドネシア人を採用してみてどうでしたか?
石山様:はじめて面接をしてから、インドネシア現地に視察を行い、受け入れをしました。その過程で彼らには期待をしていましたが、実際に受け入れてみても、非常にまじめで笑顔がよく、技術力を除いた状態でも優秀であると感じています。
例えば、「お客様が来店したらいらっしゃいませと言って」と指示をだすと、本当に1日中大きな声で「いらっしゃいませ」と連呼してるんですよね。この真面目さがあるので、同年代の子と比較しても伸び率が違います。
また、彼らの勤務姿勢に呼応するように既存の日本人従業員までもが声を出すようになったことで、会話も増え従業員間のコミュニケーションが強化されたことにより職場全体が明るくなったと感じます。料理の技術も日に日に上がってきているようなので、わたしが予想していた以上の成果が生まれていると実感しています。
八木様:こちらが想定していた期待は超えてます。わたしが驚いたことでいうと、彼らは教えたことに対しての「抵抗感」がないことです。普通は、これやるんだよと教えても人間ですから嫌な顔の一つや二つすると思うんです。インドネシアの方にはそれがない。二の足を踏まないというか。
そういう素直な姿勢を見ると、日本で働く、順応するという「覚悟」を感じますよね。
あとは、インドネシアの方たちが来てくれたことで、士気が低かったスタッフの意識が変わったことが大きいです。言い方が悪いかもしれませんが「自分がどうにか助けてあげないと」というスイッチに切り替わるといいますか。もちろん人手不足の解消につながりましたが、それ以上に今いるスタッフのモチベーションが変わったということがすごく良かったです。
高野様:当社で働いてくれているパートの方は、お母さん世代が多いのですが、インドネシアの方は、性格的にも日本人より人懐っこいので、そういう人柄が社内でも良い影響をあたえ、プライベートでも色々と面倒をみてくれていたりします。
石山様:学生スタッフなどの年が近い方とも、アニメの話で盛り上がったりしていますね。インドネシア人が社内に加わってから、社内の雰囲気が以前に増して良くなっています。
外国人の教育はどのようにされていますか?

八木様:基本は日本人と同じマニュアルで進めています。それにプラスして極力ひらがなで説明したりであったり、AIで書き起こして見せてあげたり。特に会計は、インドネシアで通貨の単位も違うので、とにかく一人にさせないことをみんなで意識して取り組んでいます。
あとは毎日、日本語で書いた日報を提出させるようにしています。その日報を日本人の社員やバイトスタッフが入れ替わりで評価する取り組みをしています。

石山様:本人たちも日本語能力評価試験のN2の資格を取りたいと思っている方が多いので、それを叶えるためにも日頃から日本語の読み書きをとにかく行い、言い回しや言葉遣いなどを日本人のスタッフがチェックするようにしています。日報があることで、その日何があったのかを本人が書いて話すことで、コミュニケーションの向上にもつながっています。
これまでに印象に残っているエピソードなどあれば教えてください

デフィナさん:地域のお祭りで、フランクフルトの屋台を出店したとき、ずっと「いらっしゃいませ、フランクフルトいかがですか」と積極的に営業してくれていました。イベント行事の出店ですから、ほとんどの日本人は相手にしてくれません。そんな日本人でも頓挫するような仕事でも、彼女は物怖じすることも心が折れることもなくやり遂げるので非常に根気強いですね。
デンディさん:日本で働き始めてから一番伸びたのは彼だと思います。デンディさんは、イタリアンレストランのSALVATOREで働いてくれていますが、厨房が外からも見えるので「魅せれる職場」なんですよね。お客様からも見られるという意識が、彼の自信や能力向上につながっていると思います。
レラさん:愛らしい性格や所作から、彼女には相当にファンがついていると思います。レラさんが書いた日報を日本人スタッフが添削して持っていくのですが、その際も「花丸ください」とレラさんに言われるとみんな花丸をあげてしまう。みんなから愛されていますね。

石山様:アジさんやハニさんやアフリザルさんも、技術はもちろんすごく伸びてきています。挨拶ひとつでもちゃんと綺麗な姿勢で「ありがとうございます」みたいにお辞儀しますし、なによりも所作がすごくいい。松山空港内にあるシェフズキッチンではSALVATOREなどとは違って、裏方の調理を担当するんです。それでも、いつも笑顔で応対してくれるのは、社内にもいい影響を与えています。今いるインドネシアの方たちは、それが当たり前にできるので皆さんすごいと思っていますし、そういうところを見ると昔の日本人を思い出します。
選考の際に意識していたポイントがあれば教えてください
石山様:わたしが意識していたのは、日本語と働く動機ですね。日本に来てから心が折れてやっぱり帰国しますだとお互いが不幸になってしまう。日本で働くことを持続させるためには、働く目的や目標がないと難しいだろうと思い、重点的に見ていました。あとは採用する男女比です。偏りがないようにバランスのとれた採用を心がけるようにしました。
八木様:我々は接客業なので、笑顔や元気があるかを特に見ていました。最終、みんないい方で当初4名の採用予定だったものが社長判断で6名に増えましたけどね(笑)
一同:(笑)
石山様:それくらいみんな良かったですね。
最後に外国人採用でのジャパンネシアの評価について教えてください
石山様:視察からの一連を通して非常に良かったと思います。日常生活におけるものからメンタル的なところまで、ジャパンネシアさんが入ることで助かっています。やはり、サポート力であったり機動力の部分は企業として不安な部分だと思うんです。そういったところを担って頂けるので助かっています。
また、企業間を問わず季節ごとに独自イベントなどをおこなっていると聞いており、当社の外国人も参加して友達を増やし、プライベートでも遊びに行くなどして交流を深めているようであります。こういった活動(多文化共生UMI)をぜひとも続けていってほしいと思います。
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※掲載内容は取材当時のものです。